なぜ、部屋が汚なすぎてどこから片付ければ良いかという問いに対し、多くの経験者が「玄関」と答えるのでしょうか。それには、物理的な理由と心理的な理由の二つがあります。まず物理的な理由としては、玄関はゴミを運び出すための唯一の関門だからです。部屋の奥をどんなに綺麗にしても、玄関がゴミで塞がっていれば、ゴミ袋を外に出す効率は上がりません。逆に玄関が広く開いていれば、部屋の奥から出たゴミをスムーズに外へ送り出すことができ、作業のテンポが良くなります。次に心理的な理由ですが、玄関は「社会との境界線」です。ここが汚れていると、外に出るのが億劫になり、引きこもりがちになります。逆に玄関が綺麗になると、外の空気を取り入れやすくなり、新しい良い運気が流れ込んでくるような感覚を得られます。部屋が汚なすぎてどこから片付ければ良いか迷っている人は、まずは玄関の床に散らばった靴を揃え、溜まった段ボールを解体して、ドアが全開になるようにスペースを空けてください。これだけで、心の閉塞感は驚くほど解消されます。また、玄関から始めることは「退路を断つ」ことにも繋がります。玄関にゴミ袋が積まれていれば、嫌でもそれを集積所へ運ばなければならず、片付けを途中で投げ出すことを防げます。玄関が整ったら、次はそこから廊下、そして居室へと、少しずつ「領土」を広げていきます。このとき、一度綺麗にした場所には絶対に物を置かないというルールを徹底してください。玄関という拠点が確保できれば、そこをベースキャンプにして、より困難な部屋の奥へと遠征していくことができます。片付けは、いわば自分自身の生活環境を奪還する戦争です。戦略的に、まずは補給路となる玄関を制圧しましょう。部屋が汚なすぎて動けないとき、まずは玄関のドアを一度開けて、外の空気を吸ってみてください。そして、そのドアを閉める前に、足元のゴミを一袋分だけ片付けるのです。その決断が、あなたの人生を大きく変えるきっかけになるはずです。
汚部屋の片付けは玄関から始めるのが正解である理由