ゴミ屋敷の片付けを決意したとき、多くの人はまず「どこからゴミに手をつけるか」という場所や物の順番を考えがちです。しかし、それ以前に、作業を安全かつ効率的に進めるための「道具を準備する順番」が存在することを忘れてはなりません。適切な道具を正しい順序で揃えることは、途中で怪我をしたり、心が折れたりするのを防ぐための重要な下準備であり、片付け全体の成否を左右すると言っても過言ではないのです。 何よりも先に準備すべきは、自分自身の身体を守るための安全装備です。長年放置されたゴミの中には、ホコリやカビの胞子が舞い、ガラスの破片や鋭利な金属が隠れている可能性があります。そのため、まずは防塵マスクと、手を保護するための厚手の手袋を必ず用意しましょう。加えて、肌の露出を避けるための長袖長ズボンと、釘などを踏み抜くリスクを減らすための底の厚い靴も不可欠です。安全の確保は全ての作業の土台となります。この最初の順番を怠ると、思わぬ怪我で片付けが中断してしまうことにもなりかねません。 安全装備が整ったら、次に用意するのはゴミを実際に処理するための道具です。具体的には、大量のゴミ袋が筆頭に挙げられます。自治体のルールに従い、可燃、不燃、資源ゴミなど、複数の種類の袋を十分に用意しておくことで、分別作業がスムーズに進みます。また、破れそうな袋を補強したり、段ボールをまとめたりするのに役立つガムテープやビニール紐、そして固く結ばれた袋を開けたり、紐を切ったりするためのハサミやカッターも手元にあると非常に便利です。これらの道具が揃って初めて、効率的なゴミの搬出が可能となります。 そして、ゴミの大部分を運び出し、床や壁が見えてきた段階で初めて、掃除用具の出番となります。ほうきやちりとり、掃除機、そして雑巾や各種洗剤などです。これらを最初から部屋の中に持ち込んでしまうと、ただでさえ狭い作業スペースをさらに圧迫し、足の踏み場をなくす原因になります。まずはゴミを出すことに集中し、最後の仕上げ段階で掃除用具を準備するという順番が、作業効率を落とさないための賢明な判断と言えるでしょう。
ゴミ屋敷の片付けは道具の準備にも順番がある