ゴミ屋敷の片付け費用を考える際、多くの人が部屋の間取りや広さといった面積を基準に相場を調べがちです。しかし、実際には同じワンルームであっても、そこに溜め込まれた「ゴミの種類」によって、最終的な請求額が倍以上になることも珍しくありません。なぜなら、ゴミの中身が作業の難易度、必要な人員、そして処分費用そのものを直接左右するからです。 比較的、費用が安く済む傾向にあるのは、段ボールや雑誌、衣類、空のペットボトルといった、乾いていて軽いゴミが中心のケースです。これらは体積こそ大きいものの、一つ一つの重量が軽いため搬出作業が比較的容易で、少ない人員でも対応できます。また、多くが資源ゴミとしてリサイクル可能なため、処分費用自体も低く抑えることができます。この場合、作業の主眼は分別と搬出の手間にかかる人件費となります。 一方で、費用相場を大きく押し上げるのが、重量物や分別が困難なゴミです。使われなくなった家具や故障した家電製品などの粗大ゴミは、搬出に多くの人手を要し、人件費を増加させます。さらに、家電リサイクル法対象品目は、法律で定められたリサイクル料金が別途必要です。また、細かい雑貨やおもちゃ、無数のビニール袋などが混然一体となっている場合、それらを一つ一つ仕分ける作業に膨大な時間がかかり、結果として人件費が高騰する原因となります。 そして、最も費用が高額になりやすいのが、腐敗した生ゴミや食品の食べ残し、ペットの排泄物などが含まれる不衛生な現場です。これらは強烈な悪臭や害虫の発生源となるため、作業員は防護服や特殊なマスクを着用する必要があり、作業環境は極めて過酷になります。ゴミの撤去後も、床や壁に染み付いた汚れを落とすための特殊な清掃や消毒、消臭作業が不可欠となり、これらの専門的な作業が費用を大幅に引き上げるのです。このように、ゴミの種類こそが費用相場を決定づける隠れた重要要素と言えるでしょう。
ゴミ屋敷の費用相場はゴミの種類で大きく変わる