ゴミ屋敷の片付け費用を調べる際、多くの人はインターネットで「3LDK 相場」というように、間取りを基準に検索します。しかし、この方法には大きな落とし穴があります。同じ3LDKであっても、その物件が「一軒家」なのか「マンション」なのかという建物の種類によって、作業の難易度や必要な人員が全く異なり、最終的な費用相場も大きく変動するからです。 例えばマンションの場合、費用を押し上げる最大の要因は搬出経路の複雑さです。高層階でエレベーターがなければ、全てのゴミを階段で下ろす必要があり、その作業には多大な時間と人員を要します。多くの業者では、このようなケースで「階段料金」という追加費用を設定しています。また、エレベーターが利用できる場合でも、他の居住者に配慮し、廊下やエレベーター内を傷つけないよう保護する「養生」という作業が不可欠となり、これもコストに含まれます。さらに、管理規約によって作業時間や駐車場所に制約がある場合、作業効率が落ち、結果として費用がかさむ原因にもなります。 一方、一軒家の場合は、トラックを玄関前に直接つけられることが多く、搬出作業そのものは比較的スムーズです。しかし、一軒家はマンションに比べて部屋数が多く、庭や物置、車庫といった屋外スペースにもゴミが溜まっているケースが少なくありません。単純にゴミの絶対量が膨大になりやすく、結果として必要となるトラックの台数や処分費用が増加し、総額が高くなる傾向にあります。庭が荒れ果てていれば、搬出経路を確保するために草刈りや庭木の伐採といった付帯作業が必要になることもあります。 このように、建物の種類や周辺環境は、費用相場を左右する極めて重要な要素です。業者に見積もりを依頼する際は、間取りだけでなく、建物の種類、階数、エレベーターの有無、駐車スペースの状況といった情報を正確に伝えることが、後々のトラブルを防ぎ、適正な費用で依頼するための鍵となります。